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こちらの記事では、強い営業組織を作る上で重要な「営業ナレッジマネジメント」について紹介します。
営業ナレッジとはどのようなものか、さらにナレッジを共有するための仕組みづくりはどのように取り組めばいいのかといった点などをまとめました。
「ナレッジ」とは個々人が持つ、企業に価値をもたらす営業に関する情報を指しています。このナレッジを自社内で蓄積して活用することによって生産性を向上させる経営手法を「営業ナレッジマネジメント」と呼びます。
混同しがちな言葉として「ノウハウ」があります。ナレッジはそれぞれの営業が書籍などでインプットした知識で企業に価値をもたらすものを指していますが、ノウハウは個々人が実際に体験して得られた知恵などを指しています。ナレッジもノウハウも企業に価値をもたらす情報ではあるものの、その情報をどのようにして得たのかといった点が異なります。ナレッジの場合は書籍などにも記載されているような、汎用的な知識である点がポイントといえます。
まずはそれぞれの営業に対して、ナレッジを共有するメリットについて周知を行う点がポイントです。しかし営業部門はお客さまとの商談の準備からその後の対応といったように、日々忙しい状況にあります。そのため、時間を割いてまでナレッジを共有するという点に消極的なケースもあるようです。
ただし、成績を上げている営業のナレッジが共有されれば、営業部門の底上げにつながるといったメリットがあります。そこで共有されたナレッジが誰のものかわかるようにしたり、共有されたナレッジを活用して成果を上げた営業がいる場合に、共有した営業と共に何らかの評価を行う、といったように「共有」を行うメリットをしっかりと伝えると良いでしょう。
営業ナレッジを共有する場を整備するのも重要なポイントです。このような場を設けておかないと、さまざまな業務を抱えて忙しい営業の場合はますますナレッジの共有がしにくいといえるでしょう。
そのため、たとえば毎月の営業会議などナレッジを共有できる場を設けるといった方法が考えられます。その場合のやり方としては、各営業が抱えている課題を取り上げ、その課題に対する解決策を募集するなどさまざまな方法があります。
営業ナレッジの一つ「暗黙知」とは、言葉にして説明することが難しいものを指します。
例としては「空気を読む力」や「セールストーク」「お客さまの話を聞くスキル」などがあります。これは日々行っている業務ではあるものの言葉にして他の人に教えることが難しく、組織の営業ナレッジとしての共有が難しいものです。
「形式知」とは、上記のように組織の中で共有が難しいノウハウを言語化してまとめたものを指します。例えばナレッジをまとめたマニュアルやトークスクリプト、研修資料などがこれにあたります。組織が営業成績を上げ、これからも生き残っているためにはさまざまな知識を共有し、後輩に伝えていくことが必要といえます。
また営業ナレッジを共有する上では、暗黙知を形式知に置き換えて共有するといった点が非常に重要となってきます。このことにより、組織が抱えている営業課題も解決に繋げていけるでしょう。
まずは、お客さまからの反応が良かったセールストークが挙げられます。どのような話し方をすると良い反応を得られたのか、また反対に反応が悪かったセールストークについても共有しておくとその後の役に立てられるでしょう。
お客さまへ提示する提案資料作りは非常に時間がかかります。そのため、提案を行うにあたって役立ったデータは積極的に組織内で共有することで、全体の提案力の底上げが期待できます。さらに、業務の効率化にも繋げられるといった面もあります。
お客さまとの商談などで得られる情報は、最新のものを共有しておくとその後の営業活動がスムーズに進められます。お客さまの情報のほか、業界や市場における動向など、ヒアリングを行うことによって得られた情報は組織内で共有しておきましょう。
営業を行う中で、契約に繋がった要因を共有することにより、それ以降の営業活動に生かせます。この場合、成功要因だけではなく失注した要因についても分析しておけば営業活動の参考になるでしょう。失注した要因について共有することにより、他の営業からアドバイスをもらえる場合もあります。
こちらの記事では、営業ナレッジとはなにか、またナレッジを共有する仕組みを作るにはどうしたら良いのかといった点を紹介してきました。営業ナレッジを共有することは、強い営業組織を作るための重要な要素ともいえます。
組織内でナレッジを共有できれば、組織全体における営業力や営業効率のアップなどにつながる可能性があります。そのため、まだ共有ができていない場合には、まずは仕組みづくりから取り組んでいきましょう。
THREE SELECTIONS
多くの営業組織で共通して見られるボトルネックは「教育」「資料」「プロセス」の3領域に整理できます。
以下では、それぞれの課題における代表的な解決アプローチとして、3つのツールをご紹介します。

商談をAIが数値で“見える化”
営業の改善点が
一目でわかる
<課題>
新人が多い組織では、商談をリアルタイムで確認できず、育成はOJT任せになりがちです。
<解決の仕組み>
エンSXセールスアナリティクスは商談録画の内容と質をAIがスコア化。
数値をもとにプロ講師が指導することで、個々の改善点を客観的に自覚できます。
この手法で組織変革を進めたエンの売上は4倍に成長※。「AI解析 × プロ講師の指導」で
新人でも短期間で成果を出せる営業体制を実現します。

資料の一元管理とログ活用で、
提案の“ばらつき”を
整える
<課題>
商材や顧客に応じて提案資料が複雑化する現場では、資料の保存・更新が属人化し、管理や品質のムラが課題になる傾向があります。
<解決の仕組み>
Sales Docは、提案資料の最新版や実績資料を一元管理し、チームで迷わず活用できる環境を提供。
過去の提案や成果資料も検索・再利用できるため、手戻りや属人化を防ぎ、提案の均質化を実現します。

進捗・KPIを見える化。
必要なアクションが
ひと目でわかる営業体制に
<課題>
営業プロセスが属人化し、商談の停滞要因や業務の優先順位が見えにくい現場は少なくありません。
<解決の仕組み>
SALESCOREはCRMに蓄積された営業データをもとにフェーズごとの進捗やKPIを色分けして可視化。
停滞や漏れを早期発見し、次の行動をチーム全体で共有することで、“感覚”ではなく“根拠”に基づいて動ける営業組織を実現します。
※参照元:エン(https://corp.en-japan.com/newsrelease/2021/26972.html)2014年からの5年間