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セールスイネーブルメントツールの導入

セールスイネーブルメントツールの導入には、複数の段階を踏む必要があります。導入までの流れとポイント、主なツールの種類について解説します。

セールスイネーブルメントツールの種類

セールスイネーブルメントツールには複数の種類があります。

コンテンツの一元管理

販売資料やマニュアルなどを集約できるセールスイネーブルメントツールを導入すれば、コンテンツ管理の工数を削減可能です。データを一元管理できるため、必要な情報へのアクセス性も向上します。

営業メンバーの
スキル管理・育成

セールスイネーブルメントツールの中には、営業担当者のスキル管理・育成が可能なツールもあります。教育プラットフォームとして使用することで、育成プロセスの効率化と、社員一人ひとりのスキル状況の可視化が実現します。

営業タスクの効率化

営業プロセスや商談内容を可視化できるツールもあります。案件ごとの状況確認が可能となり、タスクの効率化や社員間の情報共有を実現できます。ツールを活用して営業プロセスを見直せば、工数削減に繋がる可能性もあります。

セールスイネーブルメントツールの導入の流れ

セールスイネーブルメントツールは、下記のプロセスに沿って導入を進めることが大切です。

1.データ収集と課題の洗い出し

まずは顧客情報や営業の関連データを収集しましょう。収集したデータをもとにボトルネックを見つけ、組織の課題を洗い出す必要があります

2.営業担当者へのヒアリング

課題が明確になったら、営業担当者一人ひとりにヒアリングを行いましょう。強みや弱みを把握したうえで、具体的な施策に反映させることが重要です。ツール導入後の無理を防ぐために、要望も丁寧に聞き取っておく必要があります。

3.目標・指標設定

課題や営業担当者へのヒアリング内容をもとに、目標や指標を設定しましょう。セールスイネーブルメントツール導入の効果を確認するためには、測定・検証できる目標や指標設定が必要です。課題ごとにKPIを設定すれば、進捗状況のモニタリングが可能になります。

4.ツールの選定

目標や指標を決めたらツールを選定しましょう。セールスイネーブルメントツールは種類が豊富なため、自社の課題に合ったものを見極めることが重要です。状況によっては、複数のツールを組み合わせた柔軟な運用が求められます

5.ツールの導入と施策の実施

ツールを選定したら社内に導入し、課題に合わせた施策を実施しましょう。組織の規模によっては、一斉に導入を進めると混乱が生じる可能性もあります。トラブルを防ぐためには、テスト運用や段階的な導入も検討が必要です。

6.効果測定・検証

セールスイネーブルメントツールを導入したら、実施した施策の効果を測定しましょう。データやフィードバックを収集し、有効な施策と効果の薄い施策に振り分けることが大切です。ツール導入前後の変化を検証し、効果的だった施策を進めていきましょう。一方、効果の薄い施策については、見直しや改善策の検討が必要です。

セールスイネーブルメントツールの相場

セールスイネーブルメントツールの相場は組織の規模によって異なります。多くのツールは、アカウント数によって費用が変わるため、規模が大きくなるほどコストが膨らむ傾向があります。ランニングコストに関わるため、ツールを選ぶ際は月額料金を確認しておきましょう。

セールスイネーブルメント
ツールの
相場について
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セールスイネーブルメントツールの選び方

セールスイネーブルメントツールは種類が豊富で、さまざまな機能を備えています。例えば、商談内容を記録できるツールもあれば、営業活動を可視化・分析できるツールもあります。機能によって向き不向きが変わるため、自社の課題に合わせたツールを選ぶことが大切です。

セールスイネーブルメント
ツールの
選び方について
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SFAとの違い

SFAは、社員の行動や商談内容など営業データを管理するツールをいいます。社員一人ひとりの営業活動の可視化や分析に適しています。一方、セールスイネーブルメントは社員のスキル改善を重視しているため、SFAとは役割が異なります。

セールスイネーブルメントと
SFAの違いについて詳しく見る

CRMとの違い

CRMは、属性や購買履歴、嗜好などの顧客情報を管理・集約するツールをいいます。顧客ニーズの分析や、関係構築・改善に役立ちます。セールスイネーブルメントは営業力の底上げを目的としています。CRMとは目的が異なるため、両者を併用する選択肢もあります。

セールスイネーブルメントと
CRMの違いについて詳しく見る

MAとの違い

MAは、マーケティング活動を効率化・自動化する仕組みやツールを指します。広告の効果測定やスコアリングを通じて、見込み顧客を創出・獲得する役割を担っています。セールスイネーブルメントとは対象フェーズが異なるため、MAと併用することで、マーケティングおよび営業活動の効率化が期待できます。

セールスイネーブルメントと
MAの違いについて詳しく見る

THREE SELECTIONS

営業課題を根本から解決
課題から選ぶ
セールスイネーブルメントツール
3選

多くの営業組織で共通して見られるボトルネックは「教育」「資料」「プロセス」の3領域に整理できます。
以下では、それぞれの課題における代表的な解決アプローチとして、3つのツールをご紹介します。

営業トレーニング
育成に時間をかけられず、
教育が場当たり的
エンSX
セールスアナリティクス
エンSXセールスアナリティクス
引用元:エンSX公式HP
(https://sales.en-sx.com/service/ensxsa)

商談をAIが数値で“見える化”
営業の改善点が
一目でわかる

<課題>
新人が多い組織では、商談をリアルタイムで確認できず、育成はOJT任せになりがちです。

<解決の仕組み>
エンSXセールスアナリティクスは商談録画の内容と質をAIがスコア化。 数値をもとにプロ講師が指導することで、個々の改善点を客観的に自覚できます。 この手法で組織変革を進めたエンの売上は4倍に成長。「AI解析 × プロ講師の指導」で 新人でも短期間で成果を出せる営業体制を実現します。

資料管理
提案のスピードと
資料の質に ムラがある
Sales Doc
Sales Doc
引用元:Innovation & Co.公式HP
(https://promote.sales-doc.com/)

資料の一元管理とログ活用で、
提案の“ばらつき”を
整える

<課題>
商材や顧客に応じて提案資料が複雑化する現場では、資料の保存・更新が属人化し、管理や品質のムラが課題になる傾向があります。

<解決の仕組み>
Sales Docは、提案資料の最新版や実績資料を一元管理し、チームで迷わず活用できる環境を提供。
過去の提案や成果資料も検索・再利用できるため、手戻りや属人化を防ぎ、提案の均質化を実現します。

営業プロセス管理
商談の停滞理由がわからず
マネジメントが属人的
SALESCORE
SALESCORE
引用元:SALESCORE公式HP
(https://salescore.jp/)

進捗・KPIを見える化。
必要なアクションが
ひと目でわかる営業体制に

<課題>
営業プロセスが属人化し、商談の停滞要因や業務の優先順位が見えにくい現場は少なくありません。

<解決の仕組み>
SALESCOREはCRMに蓄積された営業データをもとにフェーズごとの進捗やKPIを色分けして可視化。 停滞や漏れを早期発見し、次の行動をチーム全体で共有することで、“感覚”ではなく“根拠”に基づいて動ける営業組織を実現します。

※参照元:エン(https://corp.en-japan.com/newsrelease/2021/26972.html)2014年からの5年間

目的から選ぶセールスイネーブルメントツール3選