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金融業界のセールスイネーブルメント導入事例

ここでは、金融業界におけるセールスイネーブルメントの導入事例をまとめています。資料管理やナレッジ共有、育成の効率化で成果を組織全体で再現できるポイントなどもまとめているので、導入を検討している人は必見です。

目次

金融業界が抱える課題

金融業界は、規制の厳格化や急速なデジタル化に直面しており、業務効率化と顧客満足の両立が大きな課題となっています。特に、従来の紙ベースの手続きや複雑な承認フローはコスト増の原因となり、迅速な対応を妨げているでしょう。

また、サイバーセキュリティへの対応も欠かせず、個人情報や取引データの保護は常に優先事項です。そのほか、以下のような具体的課題も顕在化しています。

これらの課題に対して、効率的なシステム導入やデータ活用の強化、業務プロセスの見直しが急務となっています

セールスイネーブルメントツールが金融業の営業に必要な理由

金融業界では、営業担当者が多様な金融商品や複雑な契約手続きを正確に理解し、顧客に適切に提案することが求められます。しかし、情報の散在や最新資料の把握の遅れが、営業効率や契約率の低下につながるケースも少なくありません。

そこで有効なのがセールスイネーブルメントツールです。このツールを活用することで、営業担当者は必要な商品情報や提案資料を一元管理でき、顧客に最適な提案をタイムリーに行えます。また、営業プロセスの可視化や成果分析は、個々のスキルや戦略改善にも直結するでしょう。

金融業界でセールスイネーブルメントが効果を発揮する場面

金融業界でセールスイネーブルメントが特に効果を発揮するのは、複雑な商品説明や契約手続きが必要な場面です。新商品や規制変更時に、営業担当者が最新情報を迅速に把握できれば、顧客への正確な提案に繋がります。

また、営業プロセスの各段階で成果を可視化できるため、トレーニングや改善策の立案もスムーズになるでしょう。

金融業界のセールスイネーブルメント導入事例

営業情報の可視化で脱属人化を実現

導入前の課題

全国の不動産会社を対象に家賃保証サービスを提供する全保連株式会社では、営業担当ごとに取引先情報や訪問履歴が属人化しており、情報共有が進まないという課題を抱えていました。また、紙の地図や手帳での管理が中心だったため、顧客情報を収集する非効率な状況に陥っていました。

導入後の成果

システム導入後は取引先情報を地図上で可視化し、周辺システムと連携した一元管理を実現。訪問ルートの最適化や日報入力の効率化が進み、営業活動が飛躍的にスピードアップに成功しています。営業プロセスの再現性が向上し、全社的な営業効率の改善とともに、毎年2桁成長を続ける体制を確立しています。

参照元:UPWARD公式HP(https://upward.jp/case/zenhoren/

ナレッジ共有で専門性の高い営業組織を構築

導入前の課題

みずほ銀行の法人業務部では、全国157拠点における営業活動が属人化し、ノウハウが全社で共有されていないという課題を抱えていました。営業現場では、過去の成功事例や提案資料が各部門に点在。担当者が必要な情報にすぐアクセスできない状態が続いていました。

導入後の成果

システム導入後は、営業知見や事例をワンストップで閲覧・活用できる環境を整備。現場での提案資料の利用状況や効果を可視化し、成功事例を他拠点へ展開できるようになりました。高い専門性を発揮し、複雑化する顧客課題に迅速に対応できる体制を構築しています。

参照元:KNOWLEDGE WORK公式HP(https://knowledgework.cloud/users/mizuhobank

タブレット営業で信頼性の高い顧客対応を可能に

導入前の課題

外出先で商品資料や説明動画をスムーズに閲覧できる環境が整っておらず、最新リーフレットを持ち合わせていない、急な質問に即答できないといった課題が発生。特に、通信環境に依存せず動画を活用できる仕組みが求められていました。

導入後の成果

動画のダウンロード機能により、通信負担を気にせずお客様に資料を提示可能に。商品知識や提案スキル向上のための動画コンテンツも集約し、どの担当者も迅速かつ的確な対応に成功しています。タブレット利用率は90%を超え、訪問準備の効率化や顧客満足度の向上といった明確な成果が得られています

参照元:アステリア株式会社【PDF】(https://handbook.jp/whitepapper/pdf/190307_handbook_finance_sales.pdf

まとめ|金融業の営業こそ、セールスイネーブルメントで成果が再現可能に

金融業界も複雑な商品や規制対応など、多くの営業課題を抱えています。このような場合も、セールスイネーブルメントを導入すれば営業活動の効率化や商談成功率の向上が期待できるでしょう。再現性の高い営業成果をチーム全体で実現するためにも、導入を検討する価値があります。

THREE SELECTIONS

営業課題を根本から解決
課題から選ぶ
セールスイネーブルメントツール
3選

多くの営業組織で共通して見られるボトルネックは「教育」「資料」「プロセス」の3領域に整理できます。
以下では、それぞれの課題における代表的な解決アプローチとして、3つのツールをご紹介します。

営業トレーニング
育成に時間をかけられず、
教育が場当たり的
エンSX
セールスアナリティクス
エンSXセールスアナリティクス
引用元:エンSX公式HP
(https://sales.en-sx.com/service/ensxsa)

商談をAIが数値で“見える化”
営業の改善点が
一目でわかる

<課題>
新人が多い組織では、商談をリアルタイムで確認できず、育成はOJT任せになりがちです。

<解決の仕組み>
エンSXセールスアナリティクスは商談録画の内容と質をAIがスコア化。 数値をもとにプロ講師が指導することで、個々の改善点を客観的に自覚できます。 この手法で組織変革を進めたエンの売上は4倍に成長。「AI解析 × プロ講師の指導」で 新人でも短期間で成果を出せる営業体制を実現します。

資料管理
提案のスピードと
資料の質に ムラがある
Sales Doc
Sales Doc
引用元:Innovation & Co.公式HP
(https://promote.sales-doc.com/)

資料の一元管理とログ活用で、
提案の“ばらつき”を
整える

<課題>
商材や顧客に応じて提案資料が複雑化する現場では、資料の保存・更新が属人化し、管理や品質のムラが課題になる傾向があります。

<解決の仕組み>
Sales Docは、提案資料の最新版や実績資料を一元管理し、チームで迷わず活用できる環境を提供。
過去の提案や成果資料も検索・再利用できるため、手戻りや属人化を防ぎ、提案の均質化を実現します。

営業プロセス管理
商談の停滞理由がわからず
マネジメントが属人的
SALESCORE
SALESCORE
引用元:SALESCORE公式HP
(https://salescore.jp/)

進捗・KPIを見える化。
必要なアクションが
ひと目でわかる営業体制に

<課題>
営業プロセスが属人化し、商談の停滞要因や業務の優先順位が見えにくい現場は少なくありません。

<解決の仕組み>
SALESCOREはCRMに蓄積された営業データをもとにフェーズごとの進捗やKPIを色分けして可視化。 停滞や漏れを早期発見し、次の行動をチーム全体で共有することで、“感覚”ではなく“根拠”に基づいて動ける営業組織を実現します。

※参照元:エン(https://corp.en-japan.com/newsrelease/2021/26972.html)2014年からの5年間

目的から選ぶセールスイネーブルメントツール3選