公開日: |更新日:
セールスイネーブルメントを導入すれば、営業組織の商談力が向上する可能性があります。ここでは、セールスイネーブルメントの重要性や、商談力向上を実現した事例を紹介します。
セールスイネーブルメントは、企業の営業組織が直面するさまざまな課題の解決に寄与します。商談力の強化や育成体制の整備に悩んでいる場合、セールスイネーブルメントの導入が効果的です。
セールスイネーブルメントを導入すれば、販売資料やレポートなどの資料に担当者が情報へ素早くアクセスできるようになります。営業プロセスのスピード感が増すため、業務効率化に加え、顧客ニーズに合った適切な提案が可能になります。顧客対応の質も高まりますので、顧客満足度向上にも繋がります。
人材育成や営業スキルの維持にも寄与します。セールスイネーブルメントは、売れている社員のナレッジ・ノウハウを共有するため、全社員が同じ手法を再現できるようになります。教育・研修にも活かせるため、既存社員のパフォーマンスはもちろん、新入社員の営業力も高められます。
セールスイネーブルメントツールでは、商談の進捗や詳細な内容を記録可能です。営業プロセス全体が可視化されるため、課題の洗い出しや改善に向けた対策が立てやすくなります。営業プロセス改善の取り組みが進めば、クロージングの成約率が高まる可能性があります。
セールスイネーブルメントを導入後、商談力向上に成功した事例をご紹介します。
A社では、営業活動の属人化と、社員全員が同じレベルで営業できる環境づくりに課題を抱えていました。取り組みを一から進める案もありましたが、ベテラン社員の反発が予想されたため、無理な推進は効果が薄いと判断。そこで、抵抗の少ない部分から段階的に実施する方針を選んだそうです。
効果を高めるために、A社は営業プロセスの見直しと、社員のスキル別に顧客を割り振る仕組みづくりに着手。商談をランク付けし、営業リソースを効率的に使用できる環境整備を行いました。一連の施策の結果、顧客を漏らさずフォローできる体制の構築に成功。新入社員がクロージングの手法を実践で学べる環境も整ったそうです。
参照元:SATORI公式HP(https://satori.marketing/marketing-blog/what-is-salesenablement/)
IT企業のB社では、担当者のスキルに頼った従来的な営業手法を取り入れていました。しかし、営業の属人化が進んでしまい、業績が一部のベテランに依存していたそうです。一方でベテランがどのような営業活動を行っているのか把握できず、組織内にノウハウを蓄積できない状態も課題になっていました。
一連の課題を解決するために、ベテランの営業プロセスの可視化と手法のデータ化に着手。他の社員が実践できるように、再現性の高い営業プロセスを構築しました。営業プロセスの構築ではAIも取り入れ、商談内容を分析させたそうです。一連の取り組みにより、組織全体の商談力が強化され、社員のスキル向上に繋がったとしています。
参照元:PERSOL公式HP(https://www.persol-group.co.jp/service/business/article/13314/)
通信事業を展開するオプテージは、主力地域以外での新規顧客開拓に苦戦していました。インサイドセールスの専門組織の立ち上げも検討しましたが、ノウハウの不足が課題に。一方で、営業担当者は既存顧客を多数抱えており、新規案件の創出に十分な時間を割けないことも問題となっていました。
状況改善のために、同社はセールスイネーブルメントを導入。ヒアリングやオペレーションの改善と、営業プロセス・ノウハウの体系化に取り組みました。
複数の取り組みを進めた結果、新規商談獲得数が従来比で135%も増加。主要地域以外での新規顧客開拓を可能にしました。営業プロセス体系化により、インサイドセールスの組織立ち上げも実現したそうです。
参照元:Magic Moment Playbook公式HP(https://magicmoment.jp/case-studies/p9p6tl8i1bzk4jmuyzu1ss2n)
営業課題は複雑に絡み合うことも多く、「どこから着手すべきか」見極めることが成果への第一歩。
本メディアは、多くの営業組織が抱える教育・資料管理・プロセス管理の課題に対して、効果的なツールを紹介しています。課題改善に適したツールを知りたい方は要注目です。
THREE SELECTIONS
多くの営業組織で共通して見られるボトルネックは「教育」「資料」「プロセス」の3領域に整理できます。
以下では、それぞれの課題における代表的な解決アプローチとして、3つのツールをご紹介します。

商談をAIが数値で“見える化”
営業の改善点が
一目でわかる
<課題>
新人が多い組織では、商談をリアルタイムで確認できず、育成はOJT任せになりがちです。
<解決の仕組み>
エンSXセールスアナリティクスは商談録画の内容と質をAIがスコア化。
数値をもとにプロ講師が指導することで、個々の改善点を客観的に自覚できます。
この手法で組織変革を進めたエンの売上は4倍に成長※。「AI解析 × プロ講師の指導」で
新人でも短期間で成果を出せる営業体制を実現します。

資料の一元管理とログ活用で、
提案の“ばらつき”を
整える
<課題>
商材や顧客に応じて提案資料が複雑化する現場では、資料の保存・更新が属人化し、管理や品質のムラが課題になる傾向があります。
<解決の仕組み>
Sales Docは、提案資料の最新版や実績資料を一元管理し、チームで迷わず活用できる環境を提供。
過去の提案や成果資料も検索・再利用できるため、手戻りや属人化を防ぎ、提案の均質化を実現します。

進捗・KPIを見える化。
必要なアクションが
ひと目でわかる営業体制に
<課題>
営業プロセスが属人化し、商談の停滞要因や業務の優先順位が見えにくい現場は少なくありません。
<解決の仕組み>
SALESCOREはCRMに蓄積された営業データをもとにフェーズごとの進捗やKPIを色分けして可視化。
停滞や漏れを早期発見し、次の行動をチーム全体で共有することで、“感覚”ではなく“根拠”に基づいて動ける営業組織を実現します。
※参照元:エン(https://corp.en-japan.com/newsrelease/2021/26972.html)2014年からの5年間