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セールスイネーブルメントを導入すれば、営業組織のスキル向上や業務効率化を実現できます。ここでは、人材サービス業界が抱える課題や、セールスイネーブルメントで業務改善に成功した事例をご紹介します。
人材サービス業界では、営業を担う人材の育成と確保が大きな課題です。人材育成には時間がかかるため、教育・研修の効率化も急務となっています。
一方、顧客企業が求める人材ニーズは多様化が進んでいます。企業のニーズに応えるためには、マッチングの精度を高め、ミスマッチを減らすための取り組みが求められます。
人材サービス業では、顧客企業や求職者の多様なニーズへ的確に対応する必要があります。セールスイネーブルメントツールを導入すれば、営業ノウハウや商談情報を可視化・共有でき、担当者一人ひとりの対応力を均質化できます。
セールスイネーブルメントツールの中には、コンテンツ管理やナレッジ共有が可能なツールもあります。これらの機能を持つツールは、社員の育成効率を高めるだけでなく、営業力の底上げにも寄与します。
セールスイネーブルメントは、次のような場面で効果を発揮します。
人材育成だけでなく、業務効率の改善が求められる企業にとっても効果的です。
セールスイネーブルメントを導入し、アポ獲得数増加や属人化の解消に成功した人材サービス業の事例をご紹介します。
人材派遣事業を手掛けるグロップは、拠点横断のコーディネーターチームを立ち上げたものの、拠点ごとに面談の進め方や品質が異なる属人化に課題を抱えていました。統一フォーマットはあっても面談の進め方が言語化されておらず、中途入社者への育成にもバラつきが発生。内製での標準化(“型”作り)は困難と判断していました。
コーディネーターの品質向上と標準化を目指し、エンEXセールスアナリティクスによる研修を導入。結果、求職者の「真のニーズ」を引き出すヒアリングスキルが向上しました。提案案件数が増加し、重要指標である求人提案からの配属率が全体で10ポイントもアップ。個人では月間2倍以上の成果を出したメンバーもおり、コーディネーターの存在価値を高めることに成功しました。
参照元:エンSX公式HP(https://sales.en-sx.com/case/grop02)
人材派遣事業を展開するスタッフエージェントは、競争が激化する人材サービス業界において、従来の人材育成手法に課題を感じていました。座学やOJTを中心とした研修を行っていたものの、育成に時間がかかるうえ、目標未達の社員が相次いでいたといいます。
人材育成の効率化を図るため、同社は外部の人材育成サービスを導入しました。その結果、ヒアリング精度が向上し、顧客企業のニーズを把握・理解しやすくなったとしています。ヒアリング精度の向上に加え、就業決定率の大幅な改善にも成功しました。
参照元:エンSX公式HP(https://sales.en-sx.com/case/staffagent)
エージェント事業を手がけるPiece to Peaceは、新規事業をローンチしたものの、アプローチ手法やターゲティングに課題を感じていました。チームメンバーの多くは未経験者で、経験とノウハウがない状況の中で活動しており、非効率な営業が続いていたそうです。古い営業リストの使い回しも問題になっていました。
同社は、ターゲティングとアプローチの精度向上を目的に、セールスイネーブルメントツールを導入しました。その結果、アポ獲得数だけでなく、商談の獲得数も増加したそうです。中には、営業未経験から1ヶ月半で30件のアポを獲得したケースも。組織全体の業務が改善され、効率的な営業活動が可能になったとしています。
参照元:Sales Marker公式HP(https://sales-marker.jp/case_study/piecetopeace)
人材派遣や再就職支援を展開するパソナでは、業務の属人化が全体的な課題となっていました。KGI・KPIの数値は順調に伸びていたものの、社員一人ひとりの営業活動を十分に把握できない状況が続いていました。営業は個々のスキル頼りになるなど、ナレッジの蓄積・共有にも問題を抱えていたといいます。
業務の属人化を改善するために、セールスイネーブルメントツールで課題解決に取り組んだパソナ。メールのテンプレート化など営業オペレーションを標準化し、商談化までの時間削減に成功しました。業務の属人化も解消され、メンバー間の成果のバラツキが減るなど、生産性向上も実現しています。
参照元:Magic Moment Playbook公式HP(https://magicmoment.jp/case-studies/i2r8jhqzen8jj4mwf6txg3q9)
人材サービスの営業には、顧客企業が求めるニーズを汲み取り、適切な人材をマッチングするためのスキルが求められます。セールスイネーブルメントは人材育成の効率化や、営業プロセスの標準化に寄与します。他社の事例も参考に、自社の課題に応じた導入を進めてみてはいかがでしょうか。
営業課題は複雑に絡み合うことも多く、「どこから着手すべきか」見極めることが成果への第一歩。
本メディアは、多くの営業組織が抱える教育・資料管理・プロセス管理の課題に対して、効果的なツールを紹介しています。課題改善に適したツールを知りたい方は要注目です。
THREE SELECTIONS
多くの営業組織で共通して見られるボトルネックは「教育」「資料」「プロセス」の3領域に整理できます。
以下では、それぞれの課題における代表的な解決アプローチとして、3つのツールをご紹介します。

商談をAIが数値で“見える化”
営業の改善点が
一目でわかる
<課題>
新人が多い組織では、商談をリアルタイムで確認できず、育成はOJT任せになりがちです。
<解決の仕組み>
エンSXセールスアナリティクスは商談録画の内容と質をAIがスコア化。
数値をもとにプロ講師が指導することで、個々の改善点を客観的に自覚できます。
この手法で組織変革を進めたエンの売上は4倍に成長※。「AI解析 × プロ講師の指導」で
新人でも短期間で成果を出せる営業体制を実現します。

資料の一元管理とログ活用で、
提案の“ばらつき”を
整える
<課題>
商材や顧客に応じて提案資料が複雑化する現場では、資料の保存・更新が属人化し、管理や品質のムラが課題になる傾向があります。
<解決の仕組み>
Sales Docは、提案資料の最新版や実績資料を一元管理し、チームで迷わず活用できる環境を提供。
過去の提案や成果資料も検索・再利用できるため、手戻りや属人化を防ぎ、提案の均質化を実現します。

進捗・KPIを見える化。
必要なアクションが
ひと目でわかる営業体制に
<課題>
営業プロセスが属人化し、商談の停滞要因や業務の優先順位が見えにくい現場は少なくありません。
<解決の仕組み>
SALESCOREはCRMに蓄積された営業データをもとにフェーズごとの進捗やKPIを色分けして可視化。
停滞や漏れを早期発見し、次の行動をチーム全体で共有することで、“感覚”ではなく“根拠”に基づいて動ける営業組織を実現します。
※参照元:エン(https://corp.en-japan.com/newsrelease/2021/26972.html)2014年からの5年間